給湯器を正しく使おう

給湯器はガスを使うので取り扱いには注意しましょう

給湯器を正しく使おう

給湯器を正しく使おう

お湯を使うときはお風呂の蛇口をひねったり台所の湯沸かし器スイッチを押したりと、昔と比べると随分楽になったことは間違いないでしょう。楽になったとしてもガスを使う機器であるため、使い方を間違えると火災やケガ・事故に繋がることもあります。

  1. 給湯器はガスを使っている
  2. 給湯器の事故
  3. 給湯器の点検は定期的に行う
  4. 給湯器のそばは火気厳禁
  5. 給湯器の給気口・排気口はふさがない
  6. 火の色に注意、故障したらメーカーへ連絡

給湯器はガスを使っている

ただ、ガスを使っているということを使うたびに意識することは中々ありません。昔ながらの風呂釜・バランス釜の場合は、ガス栓を回して風呂釜を点火する操作があるので意識はしやすいでしょう。そのため、バランス釜を使うのが怖いと感じる方もいます。
ですが給湯器も同じようにガスを使っています。ただ、家の裏手にあったり扉の中に収納されていたり、お湯を使うときに見える位置には無いことが多いのです。その為給湯器の場合はガスを使っているという意識は低くなります。

開放式小型湯沸かし器はスイッチを押したときに火が見えます。そのためガスを使っているという意識は常にあるでしょう。

機器が故障したり、ガスを使って燃焼したときに出る二酸化炭素をきっちり屋外に排気できていなかったり、燃焼がうまくいかず一酸化炭素が発生したり、機器を正しく使わなければ危険な事態を引き起こすことがあります。

給湯器の事故

人々の生活を快適に便利にしてくれる給湯器ですが、古くなることで不具合が生じたり、使用方法が間違っていると危険な事故を引き起こします。どんな故障もただちに命を脅かすわけではありませんが、小さな故障も放置すると危険。

石油給湯器やガス機器の事故は秋から冬にかけて事故発生件数が増えますが、発火や焼損を伴う事故が多く、住宅火災や一酸化炭素中毒などの大きな事故に繋がるリスクもある事を意識しておく必要があります。

実際に事故が起きた機器においては、部品が劣化して硬化や収縮、燃料の漏れによる引火など、その他にも命の危険に関わる一酸化炭素中毒に関しては、長年にわたる使用で熱交換器が汚損して目詰まりを起こしている事で不完全燃焼を起こしています。

不完全燃焼で発生する一酸化炭素が、開けていた窓から室内に侵入、給排気口の詰まりによって逆流、何らかの理由で室内に充満すると数分で意識をなくし最悪の場合死に至ります。

給湯器の点検は定期的に行う

日常生活の中で機器の取扱い方法をしっかりと意識したり、定期的に不具合が生じていないか点検する事を忘れる人は少なく無いのです。

石油給湯器や屋内式ガス瞬間湯沸かし器などにおいて、長期間する事による経年劣化による不具合が原因で事故が起こる可能性は高く、重大事故の場合は命にも関わるケースもあります。10年以上の長期間使用を行っているにもかかわらず点検を受けていない製品が少なく無いこれらの事故を予防するためには、定期的なメンテナンスや点検、小さな変化や何かしらの異常を発見した場合には専門業者に早期連絡することが大切なのです。

給湯器のそばは火気厳禁

給湯器の設置基準は厳しく、給湯器周りに高温になるもの・可燃物がある場合は取り付けできません。開放式小型湯沸かし器の排気口や給気口に燃えやすい物・タオルなどをかけてはいけません。またすぐ下にガスコンロがある場合も取り付けは不可。やむを得ない場合は決められたカバーの設置が必要です。

特に忘れがちですが建物外にも給湯器が設置されていることが多く、その近くでスプレー缶のガス抜きなどを行ってはいけません。可燃性のガスにもし引火すると火災を引き起こします。

給湯器の給気口・排気口はふさがない

開放式小型湯沸かし器の場合は本体周りにタオルや物を置かないようにしましょう。建物外にある給湯器はちょうどいい位置にあっても物置きにしてはいけません。草木で覆われていないか、物が倒れて塞がれていないか確認しましょう。また屋外設置式の給湯器をトタンで囲う、木材で見えないようにカバーしてしまうと、排気ガスが逆流・一酸化炭素中毒に陥る恐れがあるため、厳禁です。もし給湯器のすぐ前に壁がある場合は、排気方向を変更するためのアダプターを装着するなどの工事が要るためプロに相談してください。

火の色に注意、故障したらメーカーへ連絡

定期的な点検が給湯器の重大事故を未然に防ぐことが出来ます。使用中に火が消えてしまったり、ガスの臭いやツンとした臭いがしたら使用はやめましょう。不完全燃焼を起こしてしまっている場合は火が黄色くなりますので発見次第使用は中止してください。不完全燃焼を起こす前に機器の交換を行うことが良いのですが、起こってしまった場合はメーカーへ連絡し対処しましょう。多くの場合は本体交換を行います。

機器が故障したら無理な使用は禁物。お湯が出ても内部では不完全燃焼を起こしていることがあります。危険な状態を検知すると給湯器の安全装置が働き、エラーコードを表示しますので、エラーコードが出たらメーカーへ連絡し対処しましょう。